記事一覧へ戻る

名古屋で一人暮らしの家購入はアリ?中古マンション×リノベーションという選択肢

2026.10.15

名古屋で一人暮らしの住まい選びが変わってきた理由

「一人暮らしで家を買うのは早い」「結婚してから考えればいい」――少し前までは、そんな空気がまだまだ強かったように思います。でも今は、その前提自体が変わってきました。生き方も、働き方も、家族の形も、昔よりずっと多様です。

未婚で自分らしく暮らす人、離婚を経て新しい生活を整える人、子どもとの距離感を大切にしながら自分の拠点を持つ人。

これから先に何が起こるかを100%決めきれない時代だからこそ、住まい選びも「世間の当たり前」ではなく、「自分に合っているか」で考えるべきだと私は思っています。

私自身もまさにそうでした。離婚を経験し、独り身になってから中古マンションを購入して、リノベーションをしています。再婚の可能性がゼロとは思っていないですし、将来的に家族の形が少し変わることもあるかもしれません。でもだからといって、住まいをずっと宙ぶらりんにしておくのもしっくりこなかった。そんな中で選んだのが、中古マンションを買ってリノベーションするという方法でした。これは勢いだけの判断ではなく、将来の変化も見据えたうえで「今の暮らしを楽しめる現実的な選択」だったと感じています。

この記事では、名古屋で一人暮らしの方が家を持つことを考えるときに、なぜ中古マンション×リノベーションが有力な選択肢になるのかを、私自身の経験も交えながらお話しします。

一人暮らしの住まいは後回しにされやすい

一人暮らしの方とお話ししていると、住まいのことは後回しになりやすいです。仕事も忙しいし、日々の生活も回っている。今の賃貸に大きな不満がないなら、わざわざ動かなくてもいいのでは、と感じるのも自然です。

ただ、その「今困っていない」という感覚が、数年後もそのまま続くとは限りません。たとえば家賃。名古屋は東京ほどではないにしても、エリアや築浅物件では負担感がじわじわ増しています。更新のたびに条件を見直す必要が出ることもありますし、今と同じ条件の部屋が5年後、10年後にも同じように借りられるとは限りません。

賃貸暮らしを続ける不安は、お金だけではない

さらに年齢を重ねると、賃貸の探しやすさにも差が出てきます。もちろん今は以前より柔軟になっていますが、それでも「ずっと賃貸でも大丈夫」と言い切るのは少し乱暴です。特に単身世帯の将来不安は、お金の問題だけではなく、暮らしの拠点が安定しているかどうかにも関わってきます。

私は住宅や不動産に関わる仕事を長くしてきました。だからこそ、「住まいが定まると、気持ちまで整う」という場面をたくさん見てきました。一人暮らしだからこそ、自分の居場所を自分の意思で持つ意味は小さくないと思っています。

名古屋で新築ではなく中古マンションを検討する人が増える理由

住まいを考えるとき、まだまだ「せっかくなら新築」と思う方は多いです。気持ちはすごくわかります。新品の気持ちよさ、設備の新しさ、見た目のわかりやすい安心感は魅力です。

ただ、今の新築は価格面のハードルがかなり高くなっています。土地代、建築費、設備費、金利環境、物価上昇。いろいろな要因が重なって、以前よりもずっと「買った後の余白」が削られやすい状況です。家を持つこと自体が目的になってしまうと、その後の暮らしに余裕がなくなってしまうことがあります。

一人暮らしで新築一択にすると、住まいが重たくなりやすい

一人暮らしや少人数世帯にとっては、なおさらここは冷静に見たいポイントです。

l   本当にそこまでの広さが必要なのか。

l   毎月の返済が生活を縛らないか。

l   住まいを持ったことで、旅行も趣味も人付き合いも削ることにならないか。

家は人生の土台ではありますが、家のためだけに人生を小さくするのは本末転倒だと思っています。

中古マンションは名古屋で立地と予算のバランスを取りやすい

名古屋では、交通利便性や生活利便性の高いエリアに、築年数を重ねたマンションが一定数あります。新築でその立地を狙うと予算が合わなくても、中古なら現実的に届くケースがある。これはかなり大きいです。

特に一人暮らしでは、家の広さ以上に「どこで、どんな生活ができるか」が満足度を左右することが多いので、立地の自由度は見逃せません。

一人暮らしに中古マンション×リノベーションが向いている理由

そこで現実的な選択肢になるのが、中古マンションを購入して、自分に合う形にリノベーションする方法です。

この方法の良さは、まず総額を設計しやすいことです。物件価格と工事費を分けて考えられるので、何にどれだけ予算をかけるかを整理しやすい。たとえば立地を優先するのか、内装の質感を優先するのか、収納に投資するのか、設備に投資するのか。そのバランスを自分たちで決めやすいんです。

私自身、6年ほど前に中古マンションを約1,500万円で購入し、当時およそ800〜900万円でリノベーションを行いました。もちろん今は建材費や人件費の上昇もあり、同じことを同じ金額でできる時代ではありません。それでも、新築を一から考えるより「使うお金の意味」をはっきり持ちやすいのは、この方法の大きな魅力です。

自分の暮らしに合わせて間取りを変えられる

中古マンション×リノベーションの本当の魅力は、単に安いとか高いとかだけではありません。今の自分の暮らしに住まいを合わせられることにあると思っています。

一人暮らしの住まいで大切なのは、部屋数を増やすことよりも、日々の快適さを上げることだったりします。リビングで気持ちよく過ごせるか。収納が使いやすいか。仕事や趣味の時間を心地よく持てるか。帰宅した瞬間にほっとできるか。こういうことが、実は満足度に直結します。

分譲マンションの既成の間取りは、どうしても「平均的な家族像」に寄せられていることが多いです。和室が2つある、LDKが細長い、収納が押入れ中心、キッチンが閉鎖的――30年前のマンションだと特にその傾向があります。そこを、いまの自分の暮らしに合わせて編集し直せるのがリノベーションの価値です。

将来の売却や住み替えも考えやすい

一人暮らし向けの住まいを考えるとき、意外と大事なのが「今の自分に寄せすぎない」ことです。もちろん、自分の好きに振り切る楽しさはあります。でも住まいは、将来の選択肢も含めて考えると強いです。

私は自宅のリノベーションでも、将来もし売却するならどう見えるか、という視点をかなり持っていました。だからこそ、一人暮らし専用に尖りすぎず、3人家族でも住めるバランスを意識しました。人生は変わります。再婚するかもしれない。子どもと一緒に過ごす時間の形が変わるかもしれない。仕事の拠点が変わるかもしれない。そのときに「この家は売りづらい」「次の人が住みにくい」となると、選択肢が狭くなります。

実体験:築34年の中古マンションをリノベーションして感じたこと

私の自宅は、築34年・70㎡の3LDKでした。元の間取りは、和室が2部屋と洋室が1部屋、そしてやや使いづらいLDK配置。キッチンも閉鎖的で、収納は押入れ中心。4人家族を想定した時代の間取りとしては普通でも、今の自分の暮らしには少しフィットしませんでした。

3LDKを2LDK+畳スペースに変更した理由

そこで思い切って、2LDK+畳スペースへ変更しました。LDKは23畳程度まで広げ、寝室にはウォークインクローゼット、玄関にはシューズクロークを設け、各所に適切な収納を配置しました。さらに、整え部屋のような3帖の和スペースもつくっています。

この変更で大きかったのは、「広く見える」だけではなく、「暮らし方が整った」ことです。使わない部屋があるより、日常で一番長くいる場所が気持ちいいほうが、住まいの満足度は圧倒的に上がります。一人暮らしならなおさら、部屋数よりも空間の質のほうが大事だと私は感じています。

予算をかけるところと抑えるところを決める

私の家では、フローリングにエイジング仕上げのパイン無垢材を使ったり、天井や建具の一部をDIYで塗装したりしました。こういう話をすると、おしゃれのためだけに見えるかもしれませんが、実際は「好き」と「コスト調整」の両方です。

すべてをプロに任せるのもひとつの方法です。でも、やれる部分をDIYにする、既存を活かせる部分は活かす、持ち込み家具を前提に空間を考える――そういった工夫で、予算を抑えながら満足度を上げることができます。

私は昔から提案を見る瞬間のお客様の反応が好きです。初めてプランを見たときに、身を乗り出して「これ、いいですね」となっていただけるような提案。それは高いものを入れることとは違います。暮らしに合っていて、その人らしさが感じられて、なおかつ無理がないこと。そのバランスこそが大事です。

中古マンション購入前に一人暮らしの方が考えたいポイント

ここで、一人暮らしの方が家を買う前に整理しておくと良いポイントをいくつか挙げます。

何年くらい住むかをざっくり考える

まずは、何年くらいその家に住みたいか。これは厳密でなくて大丈夫ですが、5年未満なのか、10年前後なのか、もっと長く住みたいのかで考え方が変わります。短めの想定なら出口の柔軟性がより重要になりますし、長く住むなら日常の快適性により比重を置けます。

名古屋での立地優先順位を整理する

次に、立地をどこまで優先するか。通勤、実家との距離、子どもと会う動線、買い物、飲食店、公園。日常の行動パターンに合う場所を選ぶだけで、暮らしやすさはかなり変わります。一人暮らしの住まいは、室内の広さだけでなく、街との相性もかなり大切です。

将来の売却や賃貸化も視野に入れる

最後に、将来の出口です。売却も視野に入れるのか、賃貸化の可能性はあるのか、長く住み切る前提なのか。これを考えるだけで、物件選びも間取りづくりもブレにくくなります。

リノベーション前提の中古マンション選びで見ておきたいこと

リノベーション前提で中古マンションを考えるなら、内装だけで判断しないことも大事です。むしろ内装は変えられるので、見た目だけに引っ張られすぎないほうがいいです。

大切なのは、立地、建物の管理状態、共用部の雰囲気、修繕履歴、将来的なメンテナンスの考え方などです。エントランスや廊下が荒れていないか、掲示板の情報が整理されているか、自転車置き場が雑然としすぎていないか。こういうところは、意外と建物全体の空気を映します。

せっかく室内をきれいにしても、建物全体に不安があると長く安心して住みにくいです。だから私は、室内の夢をふくらませる前に、建物全体の土台を見ることをおすすめしています。

一人暮らしで家を持つことは、守りでもあり攻めでもある

一人暮らしで家を買うというと、守りの選択に見える方もいるかもしれません。たしかに、老後や将来の住まい不安に備えるという意味では守りの面があります。

でも実際は、それだけではありません。毎日をもっと気持ちよく過ごす。好きな空間で暮らす。人を呼びたくなる家にする。趣味を楽しみやすくする。人生を少し前向きにするための住まいづくりでもあります。私は、家づくりやリノベーションの楽しさって、まさにそこにあると思っています。

誰かのために整える家も素敵ですが、自分のためにちゃんと整える家も、とても価値があります。一人暮らしだからこそ、その自由を活かせるんです。

まとめ|名古屋で一人暮らしの家購入を考えるなら中古マンション×リノベーションも有力

名古屋で一人暮らしの住まいを考えるなら、賃貸か新築かの二択だけで考えなくていい時代です。中古マンション+リノベーションという選択肢は、予算のバランスを取りやすく、立地も選びやすく、そして何より自分の暮らしにフィットした家をつくりやすい方法です。

将来が完全には読めないからこそ、変化に対応しやすい住まいを持つ。今の暮らしを楽しみながら、将来の売却や住み替えのしやすさも意識しておく。そう考えると、一人暮らしで家を買うことは、決して無謀なことではなく、とても現実的で前向きな選択になり得ます。

もし今、「一人暮らしで本当に家を買っていいのかな」「名古屋で中古マンションを買うなら、どこから考えればいいのかな」と迷っているなら、まずは理想の暮らし方を整理するところからで大丈夫です。家探しは、人生を縛るためではなく、暮らしをもっと自由にするための手段にもできます。

TERRACE.R株式会社

〒465-0025
名古屋市名東区上社4丁目109番地コモンズ上社2W

定休日:水曜日・日曜日